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マイクロスコープとは ー治療に対する姿勢の表れー

 

 

クルミ歯科には、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)という機器があります。

2018年現在、日本での普及率(台数)は、業者さんによると10%くらい。

大学病院や、大型医院など一つの医院で複数台あるところもあるので、1軒あたりにするともう少し低いかもしれません。

大雑把に歯医者さん10軒に1軒持っているところがある計算です。

クルミ歯科の院長は、この機器が人生のなかで最も買ってよかったものの一つだと思っています。

症例によっては保険診療でもマイクロスコープを使用して診療を行うことがあります。請求額は変わりません。保険診療では一部の根の治療を除き、マイクロスコープの使用に点数がつきません。

 

マイクロスコープという¨機器¨を使うメリットは、今では検索すれば簡単に見つけることが可能なので細かくは割愛させていただきます。

簡単に言うと、肉眼では見えないところまで、大きく見える虫メガネです。

では、マイクロスコープを使用しよう、または使用しているクリニックはどんな考えで診療を行っているのでしょうか。

 

マイクロスコープを使用している先生方と接していて、概ね共通しているのが

 

1.少しでも、治せないものを治したい。原因を究明したい

2.少しでも、きれいな再発が少ない処置がしたい

3.一度マイクロスコープで見える世界を知ってしまうと使わずにはいられない

 

上記の3点の思いが¨強め¨なのかなと思います。

 

極論をいうと、マイクロスコープがなくても、日本の歯科治療は従来のレベル(これが賛否両論なのですが)であればおおよそ機能してきました。

誤解を恐れずに言えば、医者は病気を見れば、なんでもわかってしまうと思いがちですが、そうではありません。

お医者さんは、患者さんから得た、様々な情報を、先人の研究や臨床に応用した結果などと照らし合わせ、最も確率が高いものを導きだす作業をしています。それが診断となり、診断の元、治療方法が決定されます。

つまり、状況により100%のものもあれば、こっちかこっちだろうという診断もあります。

しかし、マイクロスコープの登場により、今まで盲目的に処置をして、原因を¨推測¨していたものが、肉眼で¨確認¨できる症例が増えてきました。これにCT(三次元でわかるレントゲン写真)を合わせることで飛躍的に診断能力は向上しました。

今ではもう、マイクロスコープとCTがない診療には戻れません。

 

マイクロスコープを使用すると、まず、全ての処置において目に飛び込んでくる情報量が違います。特に歯の根の中などは、従来、目で見えないため、ほとんど視覚以外の情報を頼りに治療してきました。歯の根の中はかなり複雑な形をしています。マイクロスコープの使用により視覚で感染している部分や、その他の原因もかなりわかるようになりました。肉眼とマイクロスコープでは雲泥の差があります。

 

『そんなにいいものなら、みんな使えばいいじゃん!』

と思うところですが、導入するにはなかなかのハードルがあります。

 

・実際、マイクロスコープという機器はトップメーカーのものなら高級外車がポンと買えてしまうくらいの価格です。(2大メーカーはcarl zeissとLeica と言われています。クルミ歯科はcarl zeiss!)

 

・また、マイクロスクープを使った診療は時間がかかります。

1日に診れる患者さんの数は減ってしまいます。

 

・さらに、マイクロスコープ自体は直接的には医業収入を増やすものではありません。処置に対しては対価がありますが、マイクロスコープへの理解が乏しい中、機器の使用で対価を求めるのは難しいところがあります。

 

・そして保険診療に関してはマイクロスコープを使おうが使うまいが、保険点数は変わりません。(最近、根の治療の一部にわずかな点数がつきました。保険で請求するには国への届け出など色々条件があります。実際は保険診療中にマイクロスコープで覗いても、ほとんどの医院で請求をしていないのが現状だと思われます。または、マイクロスコープの使用は自由診療にしているところが多いです。)

※ちなみにアメリカの根の治療の専門医はマイクロスコープがないと診療ができません。

 

・極めつけは、マイクロスコープについての説明や画像、動画がなければ、マイクロスコープを使った診療と使っていない診療の違いを患者さんが実感しづらい。というよりほとんどわからない。なんなら、時間がかかるなーと思うかもしれません。。

 

それでも、マイクロスコープを使って、肉眼では判別できないところまで精度を求めて処置をするということは、そのクリニックの¨姿勢¨なのかなと思います。

 

そして、一度マイクロスコープの世界を知ってしまうと、マイクロスコープを使用していないときでも、細かいところが気になってしまいます(笑)

 

結果、診療は丁寧になりますが、時間がかかります……。

 

ほとんど私見で大変恐縮ですが、皆さんになじみがない機器、マイクロスコープがあると、患者さんが享受できるメリットが増え、ドクターも歯科治療が確かなものになっていくというお話でした。

 

 

by 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科

歯周病、都市伝説。ウソ?ホント?ー

リス大

 

 

質問

治療が終わったら、もう歯医者にいかなくていい?

 

答え

メインテナンスが必要不可欠。

 

 

歯周病や虫歯の治療で、根気よく通い続け、ようやく治療が終わったのに、

『また、一か月後に来てください』『三か月後に来てください』『半年後にきてください』

いつになったら、終わりが来るのでしょう?

 

 

症状が改善したら、治療はひと段落ですが、それで終わりではありません。

定期検診が不可欠なのです。

 

 

日本人は皆さん保険診療で治療ができます。

これは、これで素晴らしい制度です。

しかし、欧米の先進国では国が保障する保険はほとんどありません。

一本の虫歯を治すのに10万円、抜歯で5万などはざらです。

そして会社を休んで、歯医者さんに『定期検診』に行きます。

また、それが許される文化もあります。

 

なぜこのような違いがあるのでしょう?

 

ひとつ、明らかなことは、

定期的にケアをしていた方が、口腔内が悪化する確率が圧倒的に低くなります。

治療を繰り返すより、予防型の方が、生活の質は向上し、医療費も大幅に削減できる事ができます。

 

ただ残念なことに、日本の今までの歴史から、以前よりはかなり予防型にシフトしている方は多くなっていますが、

まだまだ、日本の文化に根付いていないのが現状です。

 

メインテナンスが必要な主な根拠としては、大きく4つ

 

 

疾病の早期発見

ブラッシングのチェック、指導

リスクコントロール

専門家による定期的なクリーニング

 

 

が挙げられます。

 

 

次回は定期検診(メインテナンス)の必要性について、もう少し掘り下げてみましょう。

 

 

by 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科

 

歯周病、都市伝説。ウソ?ホント? ー呼吸は口でするもの?ー

リス大

 

質問

呼吸は口でするもの?

 

 

回答

鼻でするもの。

 

 

若い世代に増えている『ポカンお口』。

口呼吸をしていると、虫歯や歯周病になりやすくなります。

 

口呼吸について、しっかりお伝えしようとすると、かなりの量になりますので、

今回は簡単にお伝えします。

 

呼吸は本来、鼻を中心にするものですが、鼻炎など様々な要因で、口呼吸ばかりになっている方がいます。

時々、いつも口が開いているイメージのお子さんや、友人はいませんか?

それは、口呼吸になっている可能性がとても高いです。

 

口呼吸をすると唾液がすぐに乾燥してしますので、食べかすやプラークが洗い流されなくなるだけでなく、

抗菌成分を封組む唾液の自浄作用が低下して細菌の活動が活発化します。

 

その結果、虫歯や歯周病になりやすくなります。

また、口臭が強まる、着色しやすくなるなど口の中にさまざまトラブルを引き起こします。

歯並びや顔面の骨の成長にも影響を与えます。

さらに気道の粘膜も乾燥するためにアレルギーや風邪をひきやすくなり、全身の健康にも影響を及ぼします。

 

口呼吸は改善できれば間違いなくメリットがあります。

鼻にトラブルがある場合は一度耳鼻科を受診してみては?

 

 

 

By 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科

 

 

歯周病、都市伝説。ウソ?ホント? ー犬は歯周病になる?飼い主は平気?ー

リス大

 

 

 

質問

犬は歯周病になる?飼い主は平気?

 

 

回答

動物も歯周病になる。飼い主への感染も0じゃないかも。

 

 

歯周病はにんげんだけでなく、動物にも発症する病気。

とくに犬には歯周病が多いことが明らかになっています。

 

 

780匹の犬の「歯科検診」の結果を分析した所、76.3%に歯垢や歯石の沈着といった歯周病予備軍と言える症状が見つかりました。

(アニコム損害保険会社調べ)

 

ペットも高齢化が進み、歯周病の発生率が増えているのです。

 

 

では、犬や猫の歯周病は人間とは別物なのでしょうか?

実は人間の歯周病菌の種類と同じものが検出されたという報告もあります。

そういった意味でペットと飼い主の間の歯周病菌の感染は0ではないかもしれません。

 

 

人間が食べたものをペットに与えたり……

ペットが飼い主の口をべろべろしたり……

 

 

こういった行為が感染ルートになっているかもしれません。

 

 

なお、ペットは人間より

歯垢が歯石に変化するスピードが速い。

ブラッシングが難しい。

痛みや違和感を自分で訴えられない。

などの理由からなどの理由から、人間より歯周病が重症化する傾向にあります。

 

 

こんな記事を読んじゃうと、ペットとのスキンシップがしづらくなるかもしれませんが、

ご心配なく。

 

 

しっかりと、普段から

セルフケアと歯医者さんでのケアを行っていれば、気にするレベルの話ではないと思います。

 

 

By 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科

歯周病、都市伝説。ウソ?ホント? ー早期に歯周病を治療すれば医療費を大幅に削減できる?ー

リス大

 

 

質問

 

早期に歯周病を治療すれば医療費を大幅に削減できる?

 

 

回答

 

声を大にして言いたい。歯周病に限らず、予防型にシフトすることが医療の本質!

 

 

 

急速に高齢化が進む日本では、増大する医療費が問題になっています。

各方面で様々な議論がなされていますが、確信をもっていえることがあります。

それは、「悪くなってから医療をかけるのではなく、悪くなる前に医療費をかけることです。」

現在、各家庭単位において、老後に向けて医療費支出をどう抑制するかが課題と言えるでしょう。

 

ここで例を一つ、

自動車部品メーカー・デンソーの健康保険組合が被保険者の医療費を分析しました。

歯周病にかかっている人はかかっていない人に比べて、

 

 

歯科だけではなく医科(歯科以外の病気)のひとりあたりの医療費も年間平均1万3800円多くかかっていることがわかりました。

 

 

60歳以上になるとこの差は3万円前後にまで広がります。

 

 

前回までの記事で、歯周病と全身の病気(糖尿病、アルツハイマーなど)との因果関係に触れましたが。

数字として医療費に反映されていると、捉えることができます。

 

 

では、どうすれば医療費が抑えられるのでしょうか?

続いてこんなリサーチがあります。

 

前述のデンソーでは、

定期的な歯科検診を実施している事業所。

定期的な歯科検診を実施していない事業所。

で比較をしました。

 

定期的な歯科検診を実施している事業所では医療費が5年間で最大23%減少したのに対し。

定期的な歯科検診を実施していない事業所では24%増加した。

とのことです。

 

歯周病に限ったことではありませんが、疾病のの予防や早期発見、治療は生涯にわたる医療費を抑えるポイントと言えます。

 

 

特にお口の健康に関して、日本人は先進国の中では、最低ランクと言われています。

よく言われる一例として

海外では、あまりお金をもたず、着の身着のままで旅するバックパッカーがフロスを携帯しているといいます。

でも日本では、パリッとしたスーツを着た大人がフロスを使ったことがない……

 

 

日本は他の国が経験したことのない、未曽有の高齢化社会に突入します。

こんな例えが過去のものになるように、『予防大国日本』を目指しましょう!

 

 

By 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科