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歯周病、都市伝説。ウソ?ホント? ー犬は歯周病になる?飼い主は平気?ー

リス大

 

 

 

質問

犬は歯周病になる?飼い主は平気?

 

 

回答

動物も歯周病になる。飼い主への感染も0じゃないかも。

 

 

歯周病はにんげんだけでなく、動物にも発症する病気。

とくに犬には歯周病が多いことが明らかになっています。

 

 

780匹の犬の「歯科検診」の結果を分析した所、76.3%に歯垢や歯石の沈着といった歯周病予備軍と言える症状が見つかりました。

(アニコム損害保険会社調べ)

 

ペットも高齢化が進み、歯周病の発生率が増えているのです。

 

 

では、犬や猫の歯周病は人間とは別物なのでしょうか?

実は人間の歯周病菌の種類と同じものが検出されたという報告もあります。

そういった意味でペットと飼い主の間の歯周病菌の感染は0ではないかもしれません。

 

 

人間が食べたものをペットに与えたり……

ペットが飼い主の口をべろべろしたり……

 

 

こういった行為が感染ルートになっているかもしれません。

 

 

なお、ペットは人間より

歯垢が歯石に変化するスピードが速い。

ブラッシングが難しい。

痛みや違和感を自分で訴えられない。

などの理由からなどの理由から、人間より歯周病が重症化する傾向にあります。

 

 

こんな記事を読んじゃうと、ペットとのスキンシップがしづらくなるかもしれませんが、

ご心配なく。

 

 

しっかりと、普段から

セルフケアと歯医者さんでのケアを行っていれば、気にするレベルの話ではないと思います。

 

 

By 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科

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歯周病、都市伝説。ウソ?ホント? ー早期に歯周病を治療すれば医療費を大幅に削減できる?ー

リス大

 

 

質問

 

早期に歯周病を治療すれば医療費を大幅に削減できる?

 

 

回答

 

声を大にして言いたい。歯周病に限らず、予防型にシフトすることが医療の本質!

 

 

 

急速に高齢化が進む日本では、増大する医療費が問題になっています。

各方面で様々な議論がなされていますが、確信をもっていえることがあります。

それは、「悪くなってから医療をかけるのではなく、悪くなる前に医療費をかけることです。」

現在、各家庭単位において、老後に向けて医療費支出をどう抑制するかが課題と言えるでしょう。

 

ここで例を一つ、

自動車部品メーカー・デンソーの健康保険組合が被保険者の医療費を分析しました。

歯周病にかかっている人はかかっていない人に比べて、

 

 

歯科だけではなく医科(歯科以外の病気)のひとりあたりの医療費も年間平均1万3800円多くかかっていることがわかりました。

 

 

60歳以上になるとこの差は3万円前後にまで広がります。

 

 

前回までの記事で、歯周病と全身の病気(糖尿病、アルツハイマーなど)との因果関係に触れましたが。

数字として医療費に反映されていると、捉えることができます。

 

 

では、どうすれば医療費が抑えられるのでしょうか?

続いてこんなリサーチがあります。

 

前述のデンソーでは、

定期的な歯科検診を実施している事業所。

定期的な歯科検診を実施していない事業所。

で比較をしました。

 

定期的な歯科検診を実施している事業所では医療費が5年間で最大23%減少したのに対し。

定期的な歯科検診を実施していない事業所では24%増加した。

とのことです。

 

歯周病に限ったことではありませんが、疾病のの予防や早期発見、治療は生涯にわたる医療費を抑えるポイントと言えます。

 

 

特にお口の健康に関して、日本人は先進国の中では、最低ランクと言われています。

よく言われる一例として

海外では、あまりお金をもたず、着の身着のままで旅するバックパッカーがフロスを携帯しているといいます。

でも日本では、パリッとしたスーツを着た大人がフロスを使ったことがない……

 

 

日本は他の国が経験したことのない、未曽有の高齢化社会に突入します。

こんな例えが過去のものになるように、『予防大国日本』を目指しましょう!

 

 

By 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科

 

 

 

 

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歯周病、都市伝説。ウソ?ホント? ー歯周病はアルツハイマーを悪化させる?ー

リス大

 

質問

 

歯周病はアルツハイマーを悪化させる?

 

 

回答

 

そういう研究結果があります。

 

 

前回に引き続き、全身との因果関係について。

今回はアルツハイマー。

 

 

2025年には日本全国で「認知症」と診断される方は700万人を超えると予想されています

そのため、国内外で様々な研究がなされています。

 

 

名古屋市立大大学院、国立長寿医療研究センター、愛知学院大学によるマウスの実験では

「歯周病がアルツハイマー病を悪化させる」ことが明らかになりました。

 

 

アルツハイマー病は認知症のタイプの中でも、最も患者が多く、6割以上を占めると言われています。

 

  1. 実験では、人工的にアルツハイマー病にかからせたマウスを用意。
  2. 二つのグループに分け、一方を歯周病菌に感染させる。
  3. 「アルツハイマー病のみ」「アルツハイマー病+歯周病」のグループに分ける。
  4. 両グループのマウスに、「球」と『三角錐』をみせる。
  5. 「球」と『三角錐』のうち、一つを違う形に置き換える。

 

 

上記の実験でマウスの反応を見た所

  • 「アルツハイマー病のみ」のグループは新しく置いた物体に頻繁に近づいた。
  • 「アルツハイマー病+歯周病」は置き換える前と反応が変わらなかった。

 

 

これは歯周病を合併したことで、さらに認知機能が低下し、最初に診た物体を忘れ、興味を示さなかったと考えられます。

 

 

実際これだけでは認知症との因果関係は100パーセントではないかもしれませんが、このような研究結果が出たことも事実です。

これから向かう、未曽有の高齢化社会。

自分の将来の健康は、今の自分の健康管理とリンクしているんだなーと改めて思います。

 

 

そういう自分が健康的な生活かというと………

ちょっと気を付けたいと思います………

 

 

By 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科