歯周病、都市伝説。ウソ?ホント? ー早期に歯周病を治療すれば医療費を大幅に削減できる?ー
質問
早期に歯周病を治療すれば医療費を大幅に削減できる?
回答
声を大にして言いたい。歯周病に限らず、予防型にシフトすることが医療の本質!
急速に高齢化が進む日本では、増大する医療費が問題になっています。
各方面で様々な議論がなされていますが、確信をもっていえることがあります。
それは、「悪くなってから医療をかけるのではなく、悪くなる前に医療費をかけることです。」
現在、各家庭単位において、老後に向けて医療費支出をどう抑制するかが課題と言えるでしょう。
ここで例を一つ、
自動車部品メーカー・デンソーの健康保険組合が被保険者の医療費を分析しました。
歯周病にかかっている人はかかっていない人に比べて、
歯科だけではなく医科(歯科以外の病気)のひとりあたりの医療費も年間平均1万3800円多くかかっていることがわかりました。
60歳以上になるとこの差は3万円前後にまで広がります。
前回までの記事で、歯周病と全身の病気(糖尿病、アルツハイマーなど)との因果関係に触れましたが。
数字として医療費に反映されていると、捉えることができます。
では、どうすれば医療費が抑えられるのでしょうか?
続いてこんなリサーチがあります。
前述のデンソーでは、
定期的な歯科検診を実施している事業所。
定期的な歯科検診を実施していない事業所。
で比較をしました。
定期的な歯科検診を実施している事業所では医療費が5年間で最大23%減少したのに対し。
定期的な歯科検診を実施していない事業所では24%増加した。
とのことです。
歯周病に限ったことではありませんが、疾病のの予防や早期発見、治療は生涯にわたる医療費を抑えるポイントと言えます。
特にお口の健康に関して、日本人は先進国の中では、最低ランクと言われています。
よく言われる一例として
海外では、あまりお金をもたず、着の身着のままで旅するバックパッカーがフロスを携帯しているといいます。
でも日本では、パリッとしたスーツを着た大人がフロスを使ったことがない……
日本は他の国が経験したことのない、未曽有の高齢化社会に突入します。
こんな例えが過去のものになるように、『予防大国日本』を目指しましょう!
By 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科