超高齢化!介護が必要な時。お口からの健康は(・・? ー『かむ』とは脳への刺激ー
続きましては
2.咬むという行為自体が、体に様々な刺激を与えている
について考えてみましょう!
よく噛むことで唾液がたくさん分泌され
→ なかに含まれる消化酵素が十分はたらいて
→ 体内での消化吸収がよくなる。
→ その結果、胃や腸の負担も軽くなり、栄養分も効率よく吸収されて、健康に大きく与ることになる。
この流れは受け入れやすいと思います。
しかし、よく噛むことによる健康効果はそれだけにとどまりません。
さまざまな分野の研究で、そのことがどんどん明らかになってきています。
食べものを噛むときにはいろいろな筋肉が使われます。
咬筋、側頭筋と呼ばれる筋肉がその主役ですが、ほかにも顔の表情筋、首や肩の筋肉などが使われています。
それらの筋肉をコントロールしているのは、いうまでもなく脳です。
つまり、噛んで筋肉を動かすことは、そのまま脳の神経を刺激すること、別の言い方をすれば、脳に情報を送ること、になるのです。
それが脳の活性化につながります。
また、わたしたちは食べものを味わって食べます。
その際、味覚で感じることはもちろん、歯ごたえや喉ごしといった触覚も刺激されます。
さらに、香りを楽しんだり、季節感や盛りつけの美しさに感動したりする。
このように、噛んで味わうという行為は五感が総動員される、といってもいいでしょう。
もちろん、よく噛めば噛むほど、五感から脳の神経細胞に送られる情報の量も増えることになります。
少し難しくなってきたので、続きは次回へ
次回は研究結果を踏まえて見ていきましょう。
By 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科