歯周病、都市伝説。ウソ?ホント? ー歯周病はアルツハイマーを悪化させる?ー
質問
歯周病はアルツハイマーを悪化させる?
回答
そういう研究結果があります。
前回に引き続き、全身との因果関係について。
今回はアルツハイマー。
2025年には日本全国で「認知症」と診断される方は700万人を超えると予想されています
そのため、国内外で様々な研究がなされています。
名古屋市立大大学院、国立長寿医療研究センター、愛知学院大学によるマウスの実験では
「歯周病がアルツハイマー病を悪化させる」ことが明らかになりました。
アルツハイマー病は認知症のタイプの中でも、最も患者が多く、6割以上を占めると言われています。
- 実験では、人工的にアルツハイマー病にかからせたマウスを用意。
- 二つのグループに分け、一方を歯周病菌に感染させる。
- 「アルツハイマー病のみ」「アルツハイマー病+歯周病」のグループに分ける。
- 両グループのマウスに、「球」と『三角錐』をみせる。
- 「球」と『三角錐』のうち、一つを違う形に置き換える。
上記の実験でマウスの反応を見た所
- 「アルツハイマー病のみ」のグループは新しく置いた物体に頻繁に近づいた。
- 「アルツハイマー病+歯周病」は置き換える前と反応が変わらなかった。
これは歯周病を合併したことで、さらに認知機能が低下し、最初に診た物体を忘れ、興味を示さなかったと考えられます。
実際これだけでは認知症との因果関係は100パーセントではないかもしれませんが、このような研究結果が出たことも事実です。
これから向かう、未曽有の高齢化社会。
自分の将来の健康は、今の自分の健康管理とリンクしているんだなーと改めて思います。
そういう自分が健康的な生活かというと………
ちょっと気を付けたいと思います………
By 東京都府中市の歯医者 京王線府中駅徒歩5分 クルミ歯科